はじめに
毎週のように発生する会議。終わったあとに面倒なのが議事録の作成ですよね。「テンプレ作ってあるのに、毎回日付や参加者を書き直すのが面倒…」そんなお悩み、Pythonでちょっとだけ楽にできるかもしれません!
今回は、タイトル・日付・参加者が自動で入力されたWord形式の議事録テンプレートを作るスクリプトを紹介します。
やりたいこと
準備するもの
ライブラリ
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python-docx
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datetime
インポート手順
このライブラリの説明
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python-docx: Wordファイル(.docx)をPythonから操作できるライブラリ。文章の挿入、スタイル設定、段落操作などが可能。
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datetime: Python標準ライブラリ。現在の日付や時間を取得するのに便利。
ディレクトリ構成
コードスクリプト
コードスクリプトの概要
スクリプトは、以下の情報をもとに議事録テンプレを生成します:
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タイトル(例:○月×日 定例ミーティング議事録) 
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日付(実行日) 
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参加者リスト(コマンドライン or スクリプト内で指定) 
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内容は空欄(後から記入用) 
コード全文
from docx import Document
from datetime import datetime
# 参加者リスト(ここを書き換えるか、UIやファイル入力で拡張可)
participants = ['田中 太郎', '山田 花子', '佐藤 次郎']
# 日付取得
today = datetime.today().strftime('%Y/%m/%d')
filename_date = datetime.today().strftime('%Y%m%d')
# ドキュメント作成
doc = Document()
# タイトル
doc.add_heading(f'{today} 定例ミーティング 議事録', level=1)
# 日付
doc.add_paragraph(f'【日付】{today}')
# 参加者
doc.add_paragraph('【参加者】' + ', '.join(participants))
# 本文の枠
doc.add_paragraph('\n【議題】\n(ここに議題を記載)\n\n【議事内容】\n(ここに議事内容を記載)\n\n【次回予定】\n(次回の日時や議題などを記載)')
# 保存
output_path = f'output/minutes_{filename_date}.docx'
doc.save(output_path)
print(f'議事録テンプレートを作成しました: {output_path}')
実行結果
output/フォルダ内に以下のようなファイルが生成されます:

ファイルを開くと、タイトル・日付・参加者がすでに入力された状態に!

コード解説
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doc.add_heading()で大きなタイトルを追加
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add_paragraph()で段落ごとに情報を追加
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参加者はリストをカンマ区切りで文字列に変換 
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output/にminutes_日付.docx形式で保存
注意点
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output/フォルダが存在しないと保存時にエラーになります。事前に作っておきましょう。
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参加者情報はスクリプト内で固定してるので、実用には外部入力やGUI化がおすすめです。 
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Wordのスタイルはデフォルトです。見た目を整えたい場合は python-docxでスタイル指定もできます。
まとめ
今回のスクリプトを使えば、毎回の議事録作成の第一歩が数秒で完了!
あとは内容を書き足すだけ。地味だけど毎回の手間がグッと減ります。
ぜひ自分用にカスタマイズして、会社の会議やチームMTGに活用してみてください!

 
  
  
  
  

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