Pythonでパスワード付きZIPファイルを自動作成する方法【コマンド1行でOK】

はじめに
やりたいこと
準備するもの
1. ライブラリ
2. ディレクトリ構成
コードスクリプト
注意点
まとめ

はじめに

ファイルを社外に送るとき、「パスワード付きZIPにしてね」って言われること、よくありますよね。でも、毎回右クリックからZIP化して、パス付けて…ってめんどう！

この記事では、Pythonでパスワード付きZIPファイルを自動作成するスクリプトを紹介します。
メール送信はナシ！まずはZIPの自動化だけに絞って、最小構成でサクッと作っていきます。

やりたいこと

指定したファイルをZIP形式に圧縮
ZIPファイルにパスワードをつける
出力先フォルダに自動保存

（＋必要に応じてメール送信などの処理を後で追加できる設計）

準備するもの

ライブラリ

インポート不要で使用することができます

shutil（標準）
subprocess（標準）
os（標準）

このライブラリの説明

ライブラリ	用途
`shutil`	ファイルやディレクトリ操作、ZIP作成
`subprocess`	システムコマンドの実行（今回はzipコマンド）
`os`	パス操作など基本操作

ディレクトリ構成

zip_creator/
├── main.py
├── send_file/
│ └── sample.csv
└── sent_zips/
└── （ここにZIPが出力される）

コードスクリプト

コードスクリプトの概要

指定したファイルをZIP化
zip -Pコマンドでパスワードを付与
出力先に保存

main.py

import os
import subprocess

# --- 設定 ---
file_to_zip = 'send_file/sample.csv'
output_zip = 'sent_zips/sample_protected.zip'
zip_password = 'secret123'

# --- 実行 ---
def create_password_zip(input_file, output_path, password):
# zipコマンドが使えるか確認（Linux/Mac想定）
if not shutil.which('zip'):
raise EnvironmentError("zipコマンドが使えません。インストールされているか確認してください。")

# zipコマンド実行
subprocess.run(['zip', '-j', '-P', password, output_path, input_file], check=True)
print(f'ZIP作成成功: {output_path}')

create_password_zip(file_to_zip, output_zip, zip_password)

Windows版のスクリプト

main.py

import pyminizip
import os

file_to_zip = 'send_file/sample.csv'
output_zip = 'sent_zips/sample_protected.zip'
password = 'secret123'
compression_level = 5 # 1〜9

def create_password_zip(input_file, output_file, password, level):
pyminizip.compress(input_file, None, output_file, password, level)
print(f'ZIP作成成功: {output_file}')

create_password_zip(file_to_zip, output_zip, password, compression_level)