はじめに
少し前になりますが、LinuCレベル1の記事を書いた際に、
「せっかくだから以前に取得した資格のこともまとめておこう」と思い、
当時取得した Java Silver(SE 11) の勉強法を記事にすることにしました。
LinuCはサーバー寄りの資格ですが、
今回紹介するJava Silverはアプリケーション開発寄りの資格。
どちらも“エンジニアとしての基礎力を伸ばす”という意味では共通点が多いです。
この資格を取ったのは約1年半前。
初めてのJava資格で右も左も分からない状態からのスタートでしたが、
約1カ月半の独学で無事に一発合格することができました。
当時の僕は実務でJavaを使った経験はなく、
社内研修で少しC言語を触った程度のほぼ未経験レベル。
それでも、教材を絞って反復学習を重ねることで、
効率よく合格ラインに到達できました。
試験範囲
- Javaテクノロジと開発環境についての理解
- 簡単なJavaプログラムの作成
- Javaの基本データ型と文字列の操作
- 演算子と制御構造
- 配列の操作
- クラスの宣言とインスタンスの使用
- メソッドの作成と使用
- カプセル化の適用
- 継承による実装の再利用
- インタフェースによる抽象化
- 例外処理
- モジュール・システム
参考:Oracle
勉強スケジュールと時間配分(全体像)
| 期間 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 1〜3週目 | 「すっきり」で基礎を固める | 平日1h/休日2〜3h |
| 4〜6週目 | 黒本で演習→復習→模試 | 平日1h/休日3h |
| 合計 | 約1.5カ月・60〜70時間程度 |
使用した教材
① すっきりわかるJava入門(シリーズ)
最初は「何が分からないのかすら分からない」状態でした。
まずはすっきりシリーズを3週間かけて通読し、クラスとインスタンスの違い、継承の仕組み、変数のスコープなどの基礎を頭に入れました。
書籍を読むだけでは動作イメージがつかみにくかったため、
学習初期から Eclipseエディタ をインストールして実際にコードを動かしながら学びました。
(例:for文の繰り返し回数、オーバーライド時の出力、参照型の挙動など)
エラーが出たらそのまま検索して原因を調べ、
「文法」と「実際の動き」を結びつけて覚えるようにしました。
これが結果的に、黒本を解くときの理解力アップにつながったと感じています。
② 黒本(徹底攻略Java SE 11 Silver問題集)
「すっきり」で基礎を固めた後は、黒本を5周以上繰り返しました。
1周目はわからないところが多くても気にせず、問題形式や出題傾向をつかむのが目的。
2周目以降は間違えた問題だけを解き直し、弱点だけを重点的に復習しました。
黒本は本番に近い形式で構成されているため、
解説の読み込み方や文の癖に慣れておくと本番で動揺しにくくなります。
具体的な勉強の進め方
Step1:すっきりで基礎理解(3週間)
最初は「何が分からないのかすら分からない」状態でした。
まずはすっきりシリーズを3週間かけて通読し、クラスとインスタンスの違い、継承の仕組み、変数のスコープなどの基礎を頭に入れました。
1周目は読むだけ、2周目で章末問題を解き、3周目で自分の言葉で説明できるか確認。
「理解したつもり」を防ぐため、声に出して説明できるかを毎回チェックしていました。
Step2:黒本で実戦練習(3週間)
各章を1回解いたら、間違えた問題の番号・原因・理解不足な点を簡単にメモしました。
2周目以降は「間違いノート」だけを繰り返して、効率よく弱点補強。
3周目には解説を読むだけで答えを思い出せるようになり、4周目以降で本番感覚をつかみました。
最終週は黒本の模擬試験を2〜3回解いて、常に8割以上をキープできる状態を目指しました。
Step3:本番1週間前〜当日
試験直前は新しい問題には手を出さず、黒本の復習と模試のみ。
試験時間(90分)を計って解き、時間配分を体に覚えさせました。
本番では黒本に似た出題が多く、「読んだことある!」と感じる問題がいくつもありました。
焦らず1問ずつ確認できたのは、“黒本慣れ”していたおかげだと思います。
結果と振り返り
最終的に、約1.5カ月・合計60〜70時間ほどの学習で合格しました。
「オブジェクト指向を理解してから黒本で実戦」という流れが非常に効率的だったと感じます。
最初は文法や用語に苦戦しましたが、繰り返すうちに「Java的な考え方」が少しずつ自然に身についていきました。
資格の勉強を通して、今の仕事でコードを読む際も理解が早くなったと感じています。
まとめ
未経験でも、教材を絞って繰り返すだけでJava Silverは十分合格可能です。
大事なのは「すっきりで理解し、黒本で鍛える」この2ステップ。
特に未経験者は、基礎理解→問題演習→復習のサイクルを意識してみてください。
焦らず毎日少しずつ続ければ、1.5カ月でも十分合格ラインに届きます。


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