はじめに
LinuC101を勉強していると、避けて通れないのが vim(vi) です。
「ファイルを開いたはいいけど、終了できない」「どうやって移動するの?」と一度は詰まるはず。
この記事では、LinuC101の試験で必要なvim操作だけに絞って解説します。
実務向けの高度な操作やカスタマイズは扱いません。
試験で落とさないための最低限を押さえるのが目的です。
そもそもvimとは
vim(vi improved)は、LinuxやUnix系OSで広く使われているテキストエディタです。
多くの環境では vi が標準で用意されており、vimはその高機能版として使われています。
Linux環境では、
-
GUI(画面)が使えない
-
マウス操作ができない
-
SSHでサーバーに接続して作業する
といった場面が多くあります。
そのような環境でも確実に使えるエディタとして、vimが広く使われています。
vimにはモードがある
vim最大の特徴は、「モード」という概念が存在することです。
vimでは、常に何かのモードに属した状態で操作を行います。
この仕組みを理解しないまま使おうとすると、
「キーを押しても文字が入らない」
「突然コマンドが効かなくなる」
といった混乱が起きやすくなります。
ノーマルモード
vimを起動した直後の状態です。
文字入力はできず、移動・削除・コピーなどの操作を行います。
初心者がやりがちなのが、
「いきなり文字を打とうとして反応しない」ケースですが、
それはノーマルモードにいるためです。
インサートモード
i や a を押すことで入るモードです。
このモードでは、一般的なエディタと同じ感覚で文字入力ができます。
ただし、インサートモード中は
削除や保存などのvimコマンドは使えません。
コマンドモード
ノーマルモードで : を入力すると入るモードです。
保存・終了・設定変更など、ファイル全体に関わる操作を行います。
:wq や :q! といった操作は、
このコマンドモードで実行されます。
なぜモードで混乱するのか
vimでは、
同じキーでもモードによって意味が変わる ため、
今の状態を意識していないと操作ミスが起きやすくなります。
特にLinuC101では、
「vimで保存して終了するにはどの操作か」
といった問題が出るため、
モードの切り替えを理解しているかどうかが重要になります。
終了方法(最重要)
vim操作の中で、
一番最初につまずきやすく、かつ確実に覚えておくべきなのが終了方法です。
「ファイルは編集できたのに、どうやって終わればいいか分からない」
「間違って保存してしまった」
という経験をした人も多いはずです。
基本の終了コマンド
:q
保存せずに終了します。
ただし、ファイルに変更がある場合は警告が出て終了できません。
:q!
保存せずに強制終了します。
編集内容を破棄したい場合に使います。
:wq
保存して終了します。
試験・実務ともに最も使う機会が多いコマンドです。
ZZ
保存して終了します。
ノーマルモードで大文字の Z を2回押すことで実行できます。
試験対策としての覚え方
LinuC101対策としては、
コマンドを丸暗記するより、意味で覚える方が確実です。
-
w= write(保存) -
q= quit(終了) -
!= 強制
この意味が分かっていれば、
選択問題でも迷いにくくなります。
ページ移動・カーソル移動
vimでは、マウス操作を前提としていません。
そのため、カーソル移動やページ移動はすべてキーボードで行います。
最初は戸惑いますが、
Linuxサーバーや試験環境では
マウスが使えない状況が前提 になるため、
この操作に慣れておくことはとても重要です。
LinuC101でも、
vimの操作問題では
「どのキーで移動できるか」を理解しているかが問われます。
基本移動
-
h← -
j↓ -
k↑ -
l→
ページ移動
-
gg:ファイル先頭 -
G:ファイル末尾 -
Ctrl + f:1画面下 -
Ctrl + b:1画面上
検索
-
/文字列
指定した文字列を検索
編集の基本操作
頻出のものだけに絞ります。
-
i:カーソル位置から入力 -
a:カーソルの後ろから入力 -
x:1文字削除 -
dd:1行削除 -
yy:1行コピー -
p:貼り付け -
u:操作を戻す(undo)
この辺りを押さえておけば、試験で困ることはほぼありません。
注意点
vim操作は「暗記」より「慣れ」を優先する
vimの操作は、一覧を見て覚えようとするとほぼ確実に混乱します。
特にLinuC101では、細かいコマンド知識よりも
「操作の流れを理解しているか」 が重要です。
おすすめなのは、
短時間でもいいので 実際にvimを起動して触ること。
5〜10分程度でも、
-
起動
-
移動
-
編集
-
保存・終了
この一連の流れを1回通すだけで、記憶の定着度がかなり変わります。
分からなくなったら Esc を押す
vimで操作不能になる最大の原因は、
意図しないモードに入ってしまうことです。
キーを押しても文字が入るだけ、
コマンドが効かない、という場合は、
ほぼ確実にインサートモードにいます。
そんなときは、
とにかく Esc を押す。
ノーマルモードに戻ることで、
落ち着いて次の操作を考えられます。
まとめ
vimは最初こそ難しく感じますが、
LinuC101で必要な操作はごく一部です。
正直に言うと、
自分もvimは最初かなり苦手でした。
コマンドを見ただけでは全然頭に入らなかったので、
メモ用のテキストファイルを1つ作って、vimで開き、
コマンドを打ちながら実際に操作して覚える という方法を取っていました。
-
モードの違いを理解する
-
終了方法を確実に覚える
-
移動・検索・基本編集を押さえる
この3点を意識すれば、
vimは「怖い存在」から「ただの試験項目」になります。


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